機材の都合であまりアーカイブを残せなかったが、重要なポイントがいくつかあったため解説していく。
■金銀におけるゲンガーとムウマの違い
55サワムラーがみがきしを始動したが、ゲンガーが上から抑えて止めるシーンがあった。
50で使う分には、基本的にはゲンガーよりムウマの方が優位である。カビゴン受けをする上で地面弱点が致命的であり、耐久もムウマの方が高い。ゲンガーを活かすためには、大爆発の存在か、あるいはCかSの高さを活かすべきで、特にCの方にフォーカスされやすい。炎のパンチはハガネールやエアームドに刺さり、冷凍パンチはガラガラに刺さる。電気技の火力も高く、レベルや持ち物次第ではパルシェンを一発で倒すことができる。
一方で、あまり多くはないものの、Sの高さが活きる場面もある。特に重要なのが55ヘラクロスで、ムウマだと上を取られる上にメガホーンで大ダメージを受けてしまうので、地震を抜群で食らいはするものの上から確実に道連れできるゲンガーの存在は大きい。最も重要なSラインである166についてはレベルを割かないと抜けないのでどうしてもありがたみは薄いのだが、サンダーを採用しない場合はヘラクロスが穴になりがちなので、構築によってはムウマよりゲンガーの方がハマる場合もある。
今回はそのヘラクロスの近くのラインにいるサワムラーに対して、同様に上を取れている利点が活きた試合であった。
XDの対戦だと双方のHP実数値が分かる。対戦中、ラプラスのHPが237、すなわち全振りであることが分かるシーンがあった。
ラプラスはHP種族値が極端に高く、例えばCやSにある程度振るため耐久に努力値を252割ける、という場合ではHPだけに振るのでは効率が悪い。HPを少し削ってBDに回した方が効率がよい。
それでもHPに全振りしているということは、ほぼ全ての努力値を耐久に割いていると察することができる。(一応、相手が深いことを考えずにとりあえずHPに振っているという可能性もある。)
カビゴンやソーナンスなどの場合はより差が大きいため、顕著に効いてくる。一般的にはBやDの実数値に対してHPが倍よりかなり高い場合には、配分を見直した方がよい。HPを2伸ばすよりもBDに1ずつ振った方が効率がよくなるからである。それでもHPに全振りしている場合はHBあるいはHD全振りに近い可能性が高い。効率がよい悪いというのはあくまで物理耐久と特殊耐久の両方を意識した場合の話であり、どちらか一方を強く意識する場合には両方に振り切るのが当然よいからである。
■ダグトリオのダメージ計算
ダグトリオはメジャーなポケモンではなく、ダメージ計算結果が頭に入っているプレイヤーは限りなく0に近いと思われるが、A種族値だけでも分かっていれば(そこが難しいのだが)メインどころのダメージ計算は予想ができる。ここでは知っておきたいダメージ計算結果との比較をしてみる。ちなみにダグトリオのA種族値は80である。
・ライコウを意識すると鉢巻を持ちたい
ダグトリオというとライコウの上を取って逃がさずに地面技で殴れるので強そうに見えるが、実は地震のダメージ計算をすると怪しいということが分かる。
ポイントとなるのはメタグロス対ライコウのダメージ計算。A特化メタグロスの地震は無振りライコウを高乱数一発で倒せる。逆にCSベースのライコウの耐久調整として、メタグロスの地震耐えが有名である。ダグトリオの一致地震よりメタグロスの地震の方が火力が高いことを考えると、鉢巻がないとライコウを一発で倒せないということが分かる。
ダグトリオというとソーナンスを起点にできることが大きな特徴で、影分身などを持たせたいのだが、上記の理由から鉢巻も選択肢に入る。しかし鉢巻を持ったとしても、対メタグロスで足りない場合がある。
鉢巻持ちの地面タイプの大きなメリットは、対メタグロスを一発で倒せる可能性があるという点である。しかしそれを実現するためにはある程度のAが必要である。よく知られているのはラグラージやフライゴン。特に顕著なのはフライゴンで、陽気だとH振りメタグロスに対してダメージが足りず、意地っ張りまでAを上げる必要がある。よってラグラージであればもう少し余裕はある(それでもA特化で使われることが多いが)。
逆に低めのところで言うと、ハガネールが挙げられる。サンダーへの受け出しを考えるとHD基調で使いたいポケモンだが、Aを全く上げないとメタグロスに地震を二発耐えられてしまう。そのためA実数値120強を確保した上で残りをHDに回すというのがハガネールのよくある配分である。
以上より、ダグトリオの場合は鉢巻を持ってもメタグロスを一発で倒せない。逆に鉢巻を持たない場合でも、ある程度Aに振らないとメタグロスに地震を2耐えされる。後者に関しては、どうせコメットパンチを耐えないので重要性は低いが、分身であがく場合には効いてくるかもしれない。